詩とメルヘン

新装版 HOTEL(ホテル)

はじめて訪れたのに懐かしい不思議なホテル。
時を越えた永遠のくつろぎの世界にご招待します。
色えんぴつの魔術師・黒井健の世界!


あのチェックインのゲストは遠い国からの旅人だろうか・・・
大人たちがくつろぐロビーは古い映画の一場面のようだ。
黒井健・・・1947年新潟に生まれる。新潟大学教育学部卒業後、絵本編集者を経て、フリーのイラストレーターとして活躍。主な絵本に『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』など多数。
ここに黒井健さんから、いただいたコメントを掲載いたします。
『ホテル』
ここに描かれた絵は、当初ある出版社の新刊案内の表紙に毎月描いたものでした。当時、人を山猫になぞらえることを空想していたのです。擬人化の反対です。この絵本は、最初の出会いが1992年河出書房新社からのものでした。
1994年に宮沢賢治の『猫の事務所』を出版しましたが、そのトレーニングのためでもありました。
そのころ取材や展覧会などの旅行でホテルに投宿することがおおく、ホテルの雰囲気にも魅了されていました。そこで目にした情景を山猫に変えて描き続けました。年令、職業、性格など表現することも楽しかったのです。年月を経て、絶版になっていたものを、文章を全面的に書き換えて、絵にも若干手を加えての改訂版として出版いたしました。
黒井 健
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夢の果て - 安房直子 十七の物語 -

「あの海の色は いつも 私の中にあります」
お互いの存在も知らずに、同じ風に吹かれ同じ函館の海を見つめて育った
安房さんと味戸さんが、二十年後の東京で出会い、
約十年間にわたり二人で月刊『詩とメルヘン』誌上に発表した
十七編の物語集です。
安房さんの作品たちは、
こぶしの花影のいぶし銀のようにひかりを放っていて
読者の心をしんとしたひかりで満たすとおもいます。
--------味戸ケイコ
全編に通じて感じるのは、空気と時間の流れが違う世界。
浜辺にしゃがみ込んで、凪いだように
静かな海を、じっと見つめている気持ちになるのです。
次第に、時が流れているのか止まっているのかも曖昧になって、
意識がどこか遠い所を旅します。


